「ただいま電話に出ることができません」は何故?コールありなしで意味とは?

電話

連絡を取ろうとした時に、「ただいま電話に出ることができません」という通知が表示されて、繋がらないことがありますよね。

「この通知はどんな時に出るんだろう?」「もしかして、拒否されているのかな?」と考えることもあるでしょう。

そんな疑問を持つ方のために、この記事では「ただいま電話に出ることができません」という通知がどのような状況で発生するのかをご紹介します。

「ただいま電話に出ることができません」と通知されるさまざまなケースについてわかりやすくお伝えします。

「ただいま電話に出ることができません」というアナウンスの様々な理由

「ただいま電話に出ることができません」という案内が流れるのには様々な原因があります。

相手が圏外にいる

まず、電話をかける側が携帯電話の電波が届かないエリアにいた場合が考えられます。このようなメッセージが流れる典型的な場所としては、

  • 高層の建物やタワーマンションの上階
  • 離れた山間部や隔絶された地域
  • 電車での移動中
  • 地下の施設や地下鉄の駅
  • 建物の内部
  • 高層ビルが集まる地区
  • トンネルの中
  • 車の中

が挙げられます。基地局の電波は基本的に下向きに発信されるため、高い位置にある場所では電波が届きにくくなるという特徴があります。

山間部においては、高い位置でも視界が開けていれば電波の受信はしやすいですが、基地局から距離が離れていると、電波が届きにくくなります。

また、遮蔽物が存在すると、電波の到達に影響を与える可能性があります。特に外を走行している電車の場合は、さまざまな方向から電波を受け取りながら移動しているため、電波状況が絶えず変わり、安定した受信が困難になります。

通話を試みたときに相手がすでに圏外の場合は、コール音が鳴らずに直接メッセージが流れます。しかし、通話が開始された後に相手が圏外に入った場合は、コール音のあとにメッセージが流れるよう設定されています。

スマホの電源が切れている

相手がスマートフォンの電源を切っている時、このようなアナウンスが流れます。

電話をかけた時にすでに電源がオフであれば、直ちにこのアナウンスが流れます。もし、通話しようとしている途中で相手が電源を切ると、一度コール音が鳴った後にメッセージが流れます。

スマホのバッテリーがない状態

相手のスマートフォンバッテリーが空の場合も、このアナウンスが流れます。最初からバッテリーが切れていた時はコール音なしでアナウンスが流れ、通話中にバッテリーがなくなった場合は、コール音の後にメッセージが出ます。

着信相手が手動で着信拒否ボタンを押した

相手が着信を拒否した場合も、「ただいま電話に出ることができません」というメッセージが流れます。

しかし、着信拒否ボタンは押し間違いということが度々起こります。そのため、意図的に着信拒否をしたとは限りません。また電車などの移動時も着信拒否ボタンを押す場合もあります。

機内モードになっている

相手がスマホを機内モードにしている場合も「ただいま電話に出ることができません」というメッセージが流れます。

飛行機内での通信を制限するためのこのモードを有効にすると、通話やインターネットの接続ができなくなります。機内モードを有効にしてから電話をかけると、アナウンスが直接流れますが、通話を試みている最中に機内モードを有効にした場合は、コールの後にメッセージが出ます。

機内モード時は、通信機能全般が停止するため、インターネットを使用するアプリなども動作しなくなりますが、緊急時の通話機能は一部利用可能です。

コールなしの「ただいま電話に出ることができません」は着信拒否?

コール音が一切なく、「ただいま電話に出ることができません」というアナウンスがすぐに流れる状況では、相手側で着信を拒否する設定がされている可能性があります。

特に、Androidの一部スマートフォンでは、事前に設定された着信拒否機能がこのメッセージであるケースがあります。

つまり、このアナウンスが直接聞こえる時は、着信拒否の設定によるものかもしれません

携帯電話会社によっては、着信拒否時のメッセージ内容が異なります。

NTTドコモの場合

たとえばNTTドコモでは、着信拒否を行うと「おかけになった電話番号への通話は、おつなぎできません。」とアナウンスされ、その後自動的に通話が切断されます。

auの場合

auの場合は、「おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりおつなぎできません。」と伝えられ、着信が拒否されます。

ソフトバンクの場合

ソフトバンクでは、利用者が選べる9つの異なる着信拒否メッセージがあり、「こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりおつなぎできません。」など複数のオプションが用意されています。

ソフトバンクの着信拒否メッセージ

  • 「こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりお繋ぎできません。
  • 「こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまの申し出により現在お断りしております。
  • 「この電話はお受けできません。」 
  • 「この電話はお繋ぎすることができません。」
  • 「この電話はお客さまのご都合によりお繋ぎできません。」
  • 「せっかくお電話いただきましたが、この電話をお受けすることができません。」 
  • 「電話番号をお間違えではないですか?この電話はお繋ぎできません。」
  • 「おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりお繋ぎできません。」 
  • 「This is SoftBank. By the customer’s request, this call can not be completed.」

楽天モバイルの場合

一方、楽天モバイルでは専用の着信拒否サービスがなく、スマートフォンの「電話」アプリを通じて設定する必要があります。

しかし、「Rakuten Link」アプリを使用している場合、他のアプリでの設定は反映されないため、着信拒否を行う際には留意が必要です。

「Rakuten Link」は無料で通話できる利点がありますが、着信拒否設定がアプリに反映されないという点を考慮する必要があります。

もし相手に着信拒否されているかどうかを確認するには、次の2つの方法である程度判断が可能です。

  1. 別のスマートフォンからのかけてみる。
  2. 公衆電話を使って連絡を取る。

普段使わないスマートフォンや友人の端末など、異なる番号から相手に電話をかけてみることが一つの方法です。この試みで相手が電話に応じた場合、自身の電話番号が着信拒否設定されている可能性が考えられます。

もし他のスマートフォンを用意することが難しい場合は、近くの公衆電話から相手に電話をしてみるのもよいとおもいます。

「ただいま電話に出ることができません」というアナウンスがなく、電話が繋がる場合、自分の番号が相手によって拒否されている可能性があります。

おわりに

今回は「ただいま電話に出ることができません」という案内がされる理由にお伝えしました。

電話をかけたら「ただいま電話に出ることができません」とのアナウンスが聞こえてくると、どうして相手と話ができないのか気がかりになりますよね。

この記事を通じて、「ただいま電話に出ることができません」と告げられる様々なシチュエーションについての理解を深め、その背後にある原因を確認していただければと思います。